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京都大学大学院法学研究科・曽我部真裕(憲法・情報法)のページです。

少女像展示中止、市長や官房長官の発言は「憲法違反」なのか?

 

(8月10日追記)

ツイッターは基本的には議論の場ではないという前提で利用しているため、種々のご指摘に個別にお答えすることは基本的にはありませんが、コメント一部削除の点について、すでに削除の際にツイッターで述べたものの、その趣旨を以下補足させて頂きます。

当初コメントの内容の1つは、過剰な抗議活動が表現の自由の社会的基盤を掘り崩す恐れがあるということで、百田尚樹氏講演会中止の件を例として示しました。その後、ツイッターでの指摘や、特にハフポスト編集者が追加取材をしてくださった上で、本件には事実関係に複雑なところがあるというご教示を頂いたことを通じ、上記趣旨の少なくとも典型例としては適当ではないということで削除した次第です。

言うまでもなく、当初コメントの論旨を修正したものでもなく、まして、圧力や忖度が原因ではありません。

なお、これまで各種の機会に、ヘイトスピーチの有害性とその合憲的な規制の可能性について述べてきており、百田氏のような言動に賛成しているわけでは全くありません。しかし、文面から明らかだとは思いますが、今回のコメントで述べたことはこれとは別の論点に属するものです。その点についてもあわせてご理解を頂ければと思います。