3.11で考える 日本社会と国家の現在(新・総合特集シリーズ(別冊法学セミナー)1)
3.11で考える 日本社会と国家の現在(新・総合特集シリーズ(別冊法学セミナー)1)
早いもので,あの震災から1年半がたちました。公法学の分野でも,この間さまざまな議論が重ねられてきましたが,「法学セミナー」誌で公表された論考をまとめたものが本書になります。
【目次】
[第1部]イントロダクション
国家がなすべきこと、民間がなすべきこと……中島 徹
[第2部] 震災と向き合う3つの視点
Part.1 情報
文脈と意味:情報の二つの側面……大屋雄裕
震災からの自治体の機能回復と住民情報・個人情報……野村武司
ACのCMと、「自粛」、作られる「安心」……阪口正二郎
風評被害……曽我部真裕
Part.2 原発
裁判所は原子炉の安全性をどのように取り扱ってきたか……高木 光
福島第一原子力発電所事故の損害賠償……人見 剛
大震災と電気事業法制のあり方……土田和博
原子力行政の課題――「フクシマ」の経験を踏まえて……愛敬浩二
Part.3 統治
危機の政府/政府の危機……石川健治
緊急事態における避難……松平徳仁
東日本大震災復興基本法……飯島淳子
財政再建下の復興財源……片桐直人
[第3部]震災・日本・国家
「原子力発電所」としての日本社会……蟻川恒正
〈3.11〉後に考える「国家」と「近代」――「耐えられぬほどの軽さ」で扱ってよいか……樋口陽一
[第4部]復興と再生
復興の原理としての法、そして建築
……山本理顕/松山 巖/内藤 廣/駒村圭吾/石川健治/木村草太
[コラム]
3.11大震災と選挙……新井 誠
3.11大震災と社会的格差……岡田順太
東京電力の法的位置づけ……大島義則