「メディア法における共同規制について―ヨーロッパ法を中心に」

曽我部真裕「メディア法における共同規制について―ヨーロッパ法を中心に」大石眞ほか（編）『各国憲法の差異と接点』（成文堂、2010年）637-661頁

　初宿正典先生のご還暦をお祝いする論文集に拙稿を収録して頂きました。この度、大変和やかな雰囲気の中、初宿先生を囲んで献呈会が開催されました。帰り際、先生がかつて出版された随筆集『暇つぶしは独語で』に、今年前期のドイツご滞在体験記を加筆された新版の出版がサプライズで告知され、ご恵贈に預かりました。初宿先生におかれましては、今後もお元気でご指導のほどをお願いする次第です。

　さて、今回の拙稿は、近年ヨーロッパレベル及び各国法レベルで注目を集めている国家規制と自主規制とを組み合わせた規制手法である共同規制（コレギュレーション）について概観したものです。今後、こうした着想を日本の放送法やインターネット法の検討に生かしていきたいと考えています。